出たの去年でしたね。引越しのバタバタでどこにあるか分からなくなってたんですよね。
無事見つかってよかった。
楽園に連載されていた作品の単行本化。いや、めでたい!
私も途中まで読んでいました。
今回は「BLもの」「姉弟もの」「書き下ろし」と盛りだくさん。
真昼の果ては、BLで幼馴染で三角関係もの。
しかも、男→男←女の三角関係!
2話と3話の律ちゃんの独白が切なかったなー。
「文貴は私を選ぶわ でもそれは 私が女、だからで」
「好きになってと言って 自分のものになってと言って 困らせているのは」
文貴の気持ちも、他2人の気持ちも分かるんですよね。
何にもなかったように続けていきたいっていうのと。
今までどおりじゃ嫌だから告白っていうのも。
ラストは、まあああなるより他なかっただろうなーと。
でも、文貴、実はあっちに心傾いてたんじゃなかと思うんですけどね。
あと一押しだったかも。
こういう恋って青春の1ページといってしまえばそれまでなんですが
なんかこうずーっと心に残るんですよね。
小さな恋の欠片をたくさん携えて、人は大人になるのかなーなんてね。
なんだかんだいって3人は仲良くやれるんでしょうか。やれないかな。
そこは分からない感じですね。
夜毎の指先は、姉弟もの。
寝ているところを姉にキスされて起きた弟の話(ざっくり)
今までで一番切ない姉弟ものかもしれません。
でも、不思議と読後感は悪くないんですよねー。希望があるからかしら。
作中、一個だけ個人的理由で苦しくなる部分がありましたね。
「…それでも 苦しい気がするのは 誰も知らないからだ
姉が俺に何を言って 俺が姉に何をしたのか」
もうね、とても苦しくなったんですよ!
自分の恋愛、色々と思い出して!!!
誰も知らないまま終わる恋ってなんか寂しいですよね。
そこにあったことを当事者しかしらないってなんだかなって。
世界に二人だけとかなら、まあ仕方ないと思うんですけど、
これだけ人間がいて、二人が恋人なのを知っているのは二人だけみたいなのって。
恋愛漫画ならいいんですけどね。
あのシーン、超共感ポイントでした。
「言わないってことと言えないってことはやっぱり違うんだな」もグサッと刺さってある意味面白かったです。
そして、最後に書き下ろし。
この「どうせまた、朝が来るから」が素晴らしいんですよ!
社会人百合不倫!(超ネタバレ)
こういうのも大好物だぜ。
第三者からは出口がない迷路に見えて
当人同士は幸せそうなところがすごい良いです(語彙貧困)
まあ、夫は不幸かもしれないなー(笑)
そして、今回カバー裏がない!
いつもカバー裏の話楽しみにしてたんですけどねー。
出版社違うから仕方ないかなー。
今回、ブログを書くにあたって読み返してみたんですけど、
やっぱりスルメ感ありますね。
噛めば噛むほど美味しいっていうか。読めば読むほど楽しい。
そういえば、今まで大体一年に1冊ペースなので、きっとそろそろ新しいのが出るはずと思って
期待してサイトを覗いてみたら、pixivに過去作品があがっているそうです。
早速読みに行きましたよ!
いやーよかったですね。好きだなーと思います。
楽園のほうの連載もたまっているみたいですし、本当にそろそろ出るかも。
のんびりと次の単行本を待ちたいと思います!